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一休さん

GAKU「珍しいアニメ見つけたんだ」

Ryu「なになに?」

GAKU「昔やってたらしい〈一休さん〉って坊さんの話」

Ryu「おー、懐かしい!」

GAKU「Ryu、歳がバレる」

Ryu「うるさい!それ言いたくて一休さんを持ち出したのか?」

GAKU「ううん、違う。見てたら疑問があって」

Ryu「一休さん?」

GAKU「うん、お正月のシーンなんだけど・・・」

Ryu「お正月?」

GAKU「みんながおめでとうっていう中、一休さんがドクロを持って1つ死に近づいている的な・・・」

Ryu「まあ、歳取ればみな死に近づいているのは本当だからな」

GAKU「うん、まあそれはいいんだけど・・・」

Ryu「逆に、いいんかいっ!!」

GAKU「そもそもなんで正月がめでたいのかな?って」

Ryu「あー、そういう事な」

GAKU「今でもおめでとう、おめでとうって言うだろ」

Ryu「それはな、前回の韓国式年齢でも話したが、日本も昔は年齢は〈数え年〉だったんだ」

GAKU「おー、そっか、正月はみんなが誕生日って事か!」

Ryu「う~~ん、半分当たっているが、足りない」

GAKU「誕生日おめでとうじゃないのか?」

Ryu「昔はとにかく長生き出来なかったんだ」

GAKU「あー、人生50年のやつね」

Ryu「七五三もそうだが、ここまで育てば一安心のお祝いだったんだ」

GAKU「七五三と正月に共通点があるのか?」

Ryu「戦で命を落とすことも多いし、疫病も今ほど医学が発達していないから多くの人が死ぬ」

GAKU「まあ、平均寿命は年々高くなっているな」

Ryu「だろ?それに昔は出産で母子共に命をなくす場合も多かった」

GAKU「えげつないな」

Ryu「そこでだ、正月に皆1つ年をとる訳だが・・・」

GAKU「数え年!」

Ryu「その年まで生き残れてめでたいって意味がある」

GAKU「無事新年を迎えるって命がけ?」

Ryu「そう言う事。お互い死なずに無事1つ年を取りましたねの意味のおめでとうだ」

GAKU「エグッッッ( ̄д ̄)」

Ryu「GAKUもよくここまで生き延びてくれた・・・・ありがとう」

GAKU「ちょっと待て、なんでおめでとうが、ありがとうになるんだよぉぉ~~~!」