Ryu「GAKUどうした?元気ないね」
GAKU「じっちゃんがさー、今朝鏡見ながら言うんだよ」
Ryu「なんか、このくだり、デジャヴ感あるんだけど・・・」
GAKU「白髪が増えたって事じゃないよ」
Ryu「そ、そっか。では今回はなんだ?」
GAKU「眉毛がさー、長くなって爺くさいって怒ってるんだ」
Ryu「悩んでいるんじゃなくて、怒ってるのか?」
GAKU「そう、鏡に向かって怒ってる」
Ryu「それで?」
GAKU「急に向き変えて、何で眉毛が長くなるんだっ!て自分に聞いてきた」
Ryu「答えてあげたの?」
GAKU「いや、なんでだ?」
Ryu「おいおい、答えずにどうしたんだ?」
GAKU「逃げた」
Ryu「マジか・・・」
GAKU「で、どうして年寄りの眉毛は長くなるんだ?」
Ryu「そもそもの話なんだが、眉毛ってカットしなくても髪の毛のように長くならないのは知ってる?」
GAKU「マジか」
Ryu「本気で言ってる?」
GAKU「ほら、床屋行くと毎回眉毛カットしてくれるから考えたことも無かった」
Ryu「そっか・・・じゃあ、まつげは長くならないだろ?」
GAKU「おおっ、確かに」
Ryu「同じようにある一定期間伸びたら自然と抜け落ちて、新たな毛が生えるようになっている」
GAKU「眉毛も?」
Ryu「そう、全ての毛は長さが決まっていて、その長さくらいになったら基本抜ける」
GAKU「おー、だから常に一定の長さを保つんだな」
Ryu「その通り。眉毛なんかは約1㎝ほどで抜け変わる」
GAKU「でも老人はもっと長くなるぞ」
Ryu「そうなんだ。老人になるとその作りかえる機能が衰える」
GAKU「じゃあ、伸びなくなるのでは?」
Ryu「人間生きてる限り、毛は伸びる」
GAKU「死んでも伸びたりして?!」
Ryu「それではホラーになってしまう」
GAKU「だって、衰えるなら伸びなくなりそうじゃないか」
Ryu「そこで眉毛は考えた」
GAKU「どんなふうに?」
Ryu「作りかえるエネルギーと伸び続けるエネルギー、どちらが楽か」
GAKU「伸び続けるエネルギーの方が少なくて済みそう」
Ryu「当たりだ」
GAKU「そっか、力がなくなったから作り変えずに抜けずに伸び続けて長くなるんだ」
Ryu「そういう事だね」
GAKU「でもさ、前にお客さんから聞いた事あるんだけど・・・」
Ryu「何を?」
GAKU「眉毛カットしますか?って聞いたら縁起物だからそのままで。と言われた」
Ryu「そうだね。長い眉毛は縁起物とも言われる」
GAKU「なんで?」
Ryu「長い眉毛になるのは老人だろ?」
GAKU「うん。若者は抜け変わるから長くならん」
Ryu「てことは、長生きしてるから長くなるってことだろ?」
GAKU「まあ、老人だからね」
Ryu「昔は今ほど長生きではなくて、人生50年と言われていた」
GAKU「織田信長!じ~ん~せ~い~50ね~ん、下天のうちをくらぶればぁ~~」
Ryu「それはおいとけ(~_~;)」
GAKU「はい・・・」
Ryu「昔の人は長い眉毛が出るほど長生きではなかったんだ」
GAKU「みんな短かった」
Ryu「だから長生きしている人の特徴を長寿の縁起担ぎとしてめでたいと崇めたんだろう」
GAKU「みんな長生きしたいもんね」
Ryu「そう、だから長い眉毛は長寿の象徴で、縁起物と言われているんだよ」
GAKU「じっちゃん、縁起者だな。教えてやろう」
Ryu「じっちゃんが縁起者ではなく、眉毛が縁起がいいって事だがな」
GAKU「何を言っているのかわからん。じっちゃ~~んは縁起者だぞ~~」
Ryu「なぜいつも話がズレるんだよぉぉぉぉ~~~Σ(゚Д゚)」