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じいちゃんの頭〈後半〉

GAKU「じいちゃん、床屋行ってきた」

Ryu「うんうん、どうだったて?」

GAKU「うん、頭が黒くなってた」

Ryu「おー、前回話した白髪ぼかしをやってきたんだね」

GAKU「う~ん、どうかなぁ・・・多分違うと思うんだよねぇ・・・」

Ryu「?じゃあ、フツーにカラーをしてきたの?」

GAKU「多分・・・頭がグレーぽくなかったし、スゲーナチュラル・・・」

Ryu「へー、良かったじゃん」

GAKU「この間、白髪染めは違和感あるぐらい黒いって言ってなかった?」

Ryu「う~ん、そういう事もあるが、そうではない事もある」

GAKU「なんじゃそりゃ?」

Ryu「カラーって色々な色があるんだよ」

GAKU「確かにみんな少し色が違うね」

Ryu「もちろん、白髪染めにも色々な色があるんだ」

GAKU「黒なのに?」

Ryu「うん。異様に真っ黒に染まる、極黒や普通の黒、ナチュラルな黒、茶色に近い黒、青っぽい黒、赤っぽい黒みたいに黒にも種類がある」

GAKU「へ~」

Ryu「お店には、その他におしゃれ染めと呼ばれる、黒ではない色を染める人もくるよね?」

GAKU「もちろん、お客さんはじいさんだけではないからね」

Ryu「だから、お店では多くの色のカラー剤を用意(ストック)しておかなければならない」

GAKU「そりゃそうだ。薬剤ないから黒しかできませんとは言えない」

Ryu「となると、黒色もこれが良いだろうと思われる2~3種類の薬剤を揃えることになる」

GAKU「うんうん」

Ryu「GAKUのじいちゃんが行った床屋のセンスとして、ナチュラルな黒色を取り揃えてあったんだと思う」

GAKU「おー、そう言うことかぁ」

Ryu「良い床屋に行ったじゃん。どこに行ったの?」

GAKU「うち」

Ryu「???えっ?どこだって?」

GAKU「だから、うち」

Ryu「・・・・・・自分でやってて、何ボケてんじゃー!!」

GAKU「ひゃーーーー( Д)